こんにちは、SenBeatsです。
「HIPHOP音源」完成までの流れを、9つの項目にまとめました。
常に知っている方も多いと思いますが、知らなかった方は流れだけでも頭に入れておくと、制作がスムーズになると思います。
今回の記事では、工程のみ簡単に説明しますが、次回からそれぞれ深掘りした記事も書いていこうと思います。
目次
① ビート選び
② フローを決める
③ リリック作成
④ プリプロ作成
⑤ レコーディング
⑥ ミックスダウン
⑦ マスタリング
⑧ ジャケット作成
⑨ リリース
① ビート選び
自分のセンスに合ったビートメイカーを探し、ビートを選びます。
ビートを選ぶ方法は「先にコンセプトを決めてビートを探す人」と「ビートを聞いてからインスピレーションが湧いたら購入する人」がいるようです。
また、ビートメイカーにサンプル(元ネタ)を渡して作ってもらう人もいるようで、自分にあったやり方を探していくのがおすすめです。
②フローを決める(歌い方)
決めたビートに合わせて、宇宙語(言葉になっていない歌)で歌ってみて、それを録音する。
基本的には、先にフローを決めて録音し、フローにはまるようにリリックを書いた方が、ビートにおさまりやすい、とのこと。
ただ、フローが思いつかない時は、好きなアーティストの楽曲を複数用意し、それぞれの曲から部分的に真似をして、自分のオリジナルに変えていく方法もあります。
③ リリック作成
リリックを書きます。
先に「書きたいテーマに関するキーワード」をいくつか書き出し「書き出したキーワードで韻を踏める言葉」をひたすら書き出しておくと、リリック制作がはかどるようです。
④ プリプロ作成(仮録音)
フロー・リリックが完成したら「イメージを具現化」する為に、仮録音をおこないます。(PC用のソフトがなければスマホでもかまいません)
プリプロの段階で「声の音程や強弱、ハモりの場所」など、ふわっとしたイメージを、しっかり形にしておきましょう。
ちなみに、本番のレコーディングは、限られた時間の中でベストを出さないといけないので、あらかじめ形にしておくことでスムーズな制作ができます。
⑤ レコーディング
プリプロでイメージを形にしたら次は、本番のレコーディングです。
準備するものは「プリプロ(あれば)・ビート・リリックノート・常温の水」など。
そして、エンジニアと打ち合わせの際に、自分のイメージをしっかり説明できるよう、あらかじめイメージを言語化できるようにしておきましょう。
また、レコーティングスタジオを探す場合は、HIPHOP系ジャンルの経験が豊富なエンジニアのいるスタジオがおすすめです。
なぜなら、ジャンルに特化している人がいないと、かゆい所に手の届くような対応ができないうえに、コミュミケーションもスムーズにいかず、モチベーションの低下になりかねません。
多少遠くてもHIPHOPの楽曲制作の経験があるエンジニアのいるスタジオを探しましましょう。
⑥ ミックスダウン
レコーディングを終えると、次に「ミックスダウン」という作業に入ります。
ミックスダウンとは、簡単に言うと「ビートと歌声をなじませる」作業です。
レコーディングした歌声は、音質や空間の関係でビートになじんでいないので、様々なエフェクトを使い、ビートと歌声をきれいにまとめる必要があります。
レコーディングスタジオの多くは、レコーディングしてくれたエンジニアが、ミックスダウンもやってくれるのでおまかせしましょう。
こだわりがあればネットで好きなエンジニアを探し、ビートとレコーディングした歌声のファイルを渡して、ミックスダウンしてもらうことも可能です。
ちなみに、作品の良し悪しはミックスダウン・マスタリングがすごく重要ですので、評判のいいエンジニアを知っている人がいるなら、紹介してもらうことをおすすめします。
⑦ マスタリング
ミックスダウンを終えると、最後に「マスタリング」という作業で完成です。
マスタリングとは、簡単に言うと「最終調整して、商品として販売できる状態にする」作業です。
余計な音域を削ったり、音圧を上げたりして、どんな場所で聴いてもバランスが崩れないようにし、商品にできる状態へもっていきます。
最後の作業なので、ここですべて決まってしまうのですが「もともとクオリティの低いものをマスタリングでよくする」ことは不可能です。
そのため、どの工程でも、自分の思い描いている完成形に近づけるように見極め、考えながら作品を作っていくことが大切です。
ちなみに現在は技術の進化で、1人のクリエイターが作曲からマスタリングまで担当することもありますが、大元の職業としては
プロデューサー
作曲家
編曲家(作曲家が作ったメロディーに、ハーモニーなど装飾を加えて豪華にする)
作詞家
歌手
レコーディングエンジニア
マスタリングエンジニア
がいて、それぞれのプロが力を合わせて作品を作っています。
⑧ ジャケット制作
曲が完成したら、ジャケット制作です。
ジャケットの世界観が、自分の作った曲のコンセプトに合っていると、リスナーに曲を見つけてもらいやすいです。
「ジャケ買い」という言葉があるように、音楽は目で判断できる部分がジャケットしかありません。
そのため、自分のコンセプトを明確にして、世界観をジャケットで表現しましょう。
⑨ リリース
完成した作品を世間に発信する為に、プラットフォーム(サービス)を選びます
無料のおすすめサービスは
YouTube
SoundCloud
です。
有料のおすすめサービスは「TuneCore」がおすすめです。
TuneCoreとは
「Apple Music」「Spotify」「Amazon Prime Music」「AWA」
など世界185以上のプラットフォームで配信、販売ができるサービスです。
利用料は、シングル: ¥1,410(税抜)/年~・アルバム:¥4,750(税抜)/年~です。
また、配信で得られた収益については、その100%(配信プラットフォームの手数料を除いた分)がアーティスト側に還元されます。
以上、音楽が完成するまでの工程でした。
全体の流れを理解しておくと、先の予定も頭に入れて作業できるので、制作が捗ると思います。
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